Disappear in the war 二話 1(男)・・・演じる者によってイメージが変わる。グラサンかけてそう。クール 2(女)・・・冷徹で感情をあまり表に出さない女性。 マール/ジョン(男)・・・1の親友。 ※この台本は、演じる人の好きな名前で台本を進めることができます。  キャラクターが自分の名前を名乗るとき、好きな名前で結構 1「世界で一番恐ろしいもの・・・俺にとっては戦争だ。世界の輪を狂わせてるもの・・・俺にとっては戦争だ。   世界が困っているものに必ず付きまとう戦争・・・戦争戦争戦争・・・ハッ 腹が立ってくる」 2「その"戦争"って言葉さえ憎しみが沸いてきますね。もうその言葉言わないでください」 1「言われなくてもな」 1「2017年2月14日 この日、武器を秘密裏に売買している場所を見つけては、脅迫して潰しに回っていた。   今俺とこいつ・・・○○(名前)と、ウェスタン通りに向かっている。そこには俺の親友がいる。   だが・・・○○(名前)と会って考え方が変わった。武器が嫌いだ。その親友も武器を持っている。   もうさよならだな・・・」 2「考え事ですか?」 1「いやべつに」 2「・・・そう(ですか)   ロシアからアメリカに派遣されてもう一ヶ月・・・   私は本部からの命令で、まず銃を密売している場所を特定し、そこを潰しに回っていた。   途中、特殊な目をした男性がいた。○○(名前)という名前で、目的は私と同じだと言った。   正直私一人では、密売を阻止するなんて危険すぎる。私は彼をパートナーとして密売場所を潰しに回ることにした」 1「あと10分くらいか?」 2「いえ、1秒。」 1「・・・ ここか」   残弾数確認しておけ。セーフティも確認。俺はOK」 2「私もOK」 1「いくか」 2「(深呼吸)・・・ええ」 SE・・・ドア開く音 1「・・・マール  いるか」 合間 マール「? おぉ 久しぶりだな ○○  ・・・ っへ いっぱしに女構えやがって・・・      あれだな。お前は地元からここが遠くなってあまり来なくなったよな。あの事件以来。」 1「そうだな・・・事件のことはおいておけ」 マール「ああ で その女は誰だ。」 1「・・・気にするな  この銃は新作か?」 マール「おい・・・ お前もそういう女ができたか その銃はクリスだ。サブマシンガンの中でも反動だけはピカイチ。     まったくブレない。残弾数もマガジンを延長してかなりある。どうだ 試し撃ちしてみるか」 1「ああ」 2「彼がこちらを見た。殺そう そう目は語っている」 マール「ついでだから女も来い 撃たせてやる」 2「ええ・・・」 1「俺たちは試射室に案内された。・・・武器がたくさん並んでいるのを見るだけで、今すぐにこいつを殴りそうだ」 マール「ん?どうした。こっちじゃなくてあの銃を打ってみたいか?」 1「いや・・・」 マール「ん?? どうした。反応が冷たいぞ。俺が何かしたか?」 1「・・・」 マール「・・・ ッヘ まぁいい」 2「そういえば マールさん?あなたはこの密売を始めてからどれくらいたったのかしら?」 マール「ん? おーそうだなぁ・・・ もう3年くらいたつか・・・。犯罪だってわかっていても、どうしてもとまらねぇもんなんだよなこういうのは。」     今までいろんな奴にあったなぁ・・・ 銃が好きで俺のとこにくるやつ、殺したいやつがいるからってんでとんでもねぇ額の金置いてった奴・・・」      2「ふーん・・・・」 マール「なんだよお前が質問したんだろうが。もうちょっとこうおもしろそうな反応しろよ」 2「面白そうな反応?」 マール「そうだ」 2「ふふっ じゃあ後ろ見てみたら」 マール「ん? ・・・!?!?!?」 銃を構える音。 1「マール お前は少しやりすぎだ。」 マール「・・・!? おいどういうことだやめろ!!銃をおろしてくれ! ・・・何だ!?どうしてこんなことをする!」 1「こんなこと? 人を殺すための武器をお前は平気で売りさばいているんだ。これくらいどうってことないだろう」 マール「???・・・ お前どうしたんだ。以前まで一緒に売りさばいていたのに・・・矛盾しているだろうお前が言っていること!」 1「気が変わったんだ。俺はこれから起こる戦争を止めるため、(2「!?」)武器を回収することにしたんだ。それこそこういう銃だけじゃなく、プロトニウムや核を破壊工作しなきゃならねぇ。   お前は俺に協力するか しないか どっちかの選択がある。どうする」 2(・・・彼・・・なぜこれから起こる戦争のことを知っているのかしら・・・) マール「協力・・・?・・・ い、いやまてまず銃をおろしてくれ頼む!」 1「どっちだ。答えたら下ろしてやろう」 マール「・・・ お前に協力したとして 俺の取り分はあるのか」 1「無い」 マール「じゃあことわr」 銃声 (間) 2「・・・よかったのですか?」 1「ああ。こいつは戦力にならない」 2「・・・。 ?どこへ?」 1「こいつの店の中に、密売が行われている場所や密売人の名前が書いてあるファイルがある。それを探す」 2「なぜそれを聞き出さなかったの?」 1「・・・ 前も言ったが、俺と奴は親友だった。そして今の俺やお前みたいに密売を阻止したい奴が来て、そのたびに情報をよこせと。」   いつしか「密売の情報をよこせ」と このフレーズが耳に入った瞬間に発砲する癖がついた。俺もマールも。」   死体の裏を見てみろ。コルトパイソン2.5インチを下げているはずだ」 2「・・・ ほんとだわ」 1「おそらく俺が「密売の情報をよこせ」と言っていたら、俺が死んでいただろうな」 2「それは無いんじゃないかしら。」 1「あるんだよ。 ほらあった。ファイルだ」 2「それね。ここから近い場所は?」 1「近くはないが・・・ここが一番か・・・ フィラデルフィア」 2「車が必要ね」 1「調達しよう。ここから出るぞ。」 2「・・・(間)待って。さっきから気になることが一つ」 1「なんだ」 2「なぜあなたは これから起こる戦争のことを知っているの?」 1「・・・」 2「なぜ? あなたもスパイなの?」 1「さぁな。その質問には答えられない。」 2「・・・。いいわ いきましょう」 1(俺はうっかりしていた。口を滑らせたことは このときから後悔していた・・・。あの時しゃべらずに 俺はただの一般市民であるという意識を○○に伝えておけば   事は広がらずにすんだのにな・・・) 2「タクシーで行きましょう。」 1「ああ」    ・・・。○○が腕を横に出して親指を突きたてた。」   1「・・・お前 古くないかそれ」 2「(咳払い)ヘイタクシー!」 1「・・・」 2「着たわ」  車の停車音  2「フィラデルフィアへ。道は高速を使って」 1「(いすを座る掛け声)例:ういしょっと。)   さて お前もいずれかわかるだろうが 俺の正体はあまり探るな。 正直に言えば 先ほどは口を滑らせた。」 2「何?」 1「スパイの件だ」 2「ああ 大丈夫ですよ 気にしてませんから。」 1「ならいい。・・・」  2「・・・」 1「・・・」 2「・・・」 1「なぁ」 2「ねぇ」 1「・・・なんだ」 2「いや・・・ あたしも隠してること沢山あるから 別に 気にしてないです。」 1「そうだろうな。実際のあんたはきっとそんなしゃべり方じゃない」  2「うん。」 1「敬語もいらない。パートナーだろう」 2「わかったわ。」   で・・・あなたは なんていおうとしたの?」 1「丁度お前の隠し事に関してだ。密売を阻止する組織にいるのだろうが まぁ奥深くまで知りたいとは思わない。」   ただ、お前怖いんだろう」 2「なっなにが! 私が怖がってるってどういうこと」 1「戦闘中 発砲するとき びびってるだろ」 2「っ・・・」 1「不慣れなのは一見してわかる。だが 俺と出会ったとき よく俺の友人を殺せたな。一人で」 2「あの時はまだ平気。 パートナーが出来たという安心感が 今の私を作らせている。戦闘中は 今は一人ではないという安心感が    緊張感を殺(そ)いでいる。 変な感覚」 1「確かに戦闘中は一人ではない 今は二人となってサポートに回らなければいけない場面もあるだろう。   ただ、自分の命は 自分が守らなければ いつか泥沼におちて死ぬ。 わかるだろ」 2「・・・」 1「実際 人を殺したのは 恐らく俺と会ったときだろう」 2「・・・そう・・・」 1「これから密売を阻止する回数分の 命の危険が訪れる それだけは覚悟してろ」 2「・・・・わか・・・てるわよ・・・(半泣」 1「・・・。泣くほど辛いならやめるか?」 2「・・・それは無理だわ・・・」  1「・・・。」 1(タクシーの運転手が 話は恐らく聞き込んではいないだろうが 雰囲気に沿って BGMを流し始めた うっすらと聞こえる リベルタンゴの音楽)  (丁度夜の9時で タクシーは有名な虹色の橋へと侵入していった頃だった) BGM リベルタンゴ   http://www.youtube.com/watch?v=TNT5vwUNa6k 1(曲を聴いていると 殺戮をした瞬間の自分の姿が浮かぶ。   まるで悪魔のようににやけて、人を殺めている。そのときの自分は まるでなんの目的もないかのように殺戮をしている様だった) 1「お前も 今俺と同じことを考えているだろう」 2「(半泣状態)・・・うん」 1「殺戮を行っている自分の姿はどうだ」 2「・・・悪魔のようね」 1「・・・。 自分が怖いのか」 2「人を殺すことに恐怖を感じていないわ。ただその感じていない私が一番怖いの。このまま 私っていう人間は なくなっちゃうんじゃないかしらって」 1「・・・ 恐れているところはそこか」 2「そう・・・」  「あなたの顔を見るとわかる 街灯が車に入ってくると 見えるわ 悪魔が」 1「はっ。悪魔なんかここにはいねぇ。本当の悪魔は"奴等"だ わかるだろう。  2「そうね(ちょっと泣き止む」 1「やるしかないんだろ」 2「ええ」 1「・・・寒いか」 2「ちょっとだけ」 1(運転手に 顔を近づけて話した クーラーを止めるよう頼んだ) 2「ありがとう」 1「ああ。」   (その後も 殺戮を繰り返す自分の姿を連想していた 恐らく○○もそうだろう)  曲終了まで沈黙  1「ついたぞ」 2「・・・ん(若干寝てた)」 1「つい・・・た・・? なんだここは」  (運転手に本当にここがフィラデルフィアかどうかを尋ねた。が どうもここで間違いないらしい) 2「どうなってるの?」 1「わからない とにかく調べるしかなさそうだ」  (このとき俺たちが見たものは 一言でまとめれば 廃れた村になっていた)    2「フィラデルフィア・・・ 間違いなさそうね。看板に書いてあるけど」 1「捜索しようか 二手に分かれるか?」 2「いえ 一緒に行きましょう」 1「なんだ 寂しいのか」 2「・・・行きますよ!」 1「へいへい・・・」   (しばらく 無言であたりを見回し続けた) 2(人影すら見えない フィラデルフィアという街にはあまり詳しくないけど 発展は一応しているようなところではあった。   ビルが崩れたような跡さえ見える。まるでここで世界大戦が行われたかのような惨劇になっていた) 1「テント・・・?」 2「え?」 1「テントがあるな あそこに」 2「行ってみましょう」   (目先80mほどさきに テントが見えた。二人で近づいていく) 1「・・・? 誰もいないのか?」 2「中」 1「ああ 今見てみるが・・・」 バサッ  1「誰もいないぞ しかし・・・いろいろ散らかっているな」  (広さは車一台分だが、中がごちゃごちゃしている) 2「調べてみたいです」 1「そうするか」  2(二人で探している途中 私は彼とは反対方向にある写真や何かを調べていた。すると 彼の様子が変わったの 向こうの方で。   明らかにたじろいでいた 慌ててるようだった。  でも私は気づかぬフリをしていたの) 1(!?・・・k・・・!?・・・? どういうことだ・・・!)  (EIFだと・・・!  ・・・!? まさか・・・!??? いやそんなはずは・・・あるのか?・・・)  (・・・なぜ・・・  "親父"がここに?)  Fin